子育て やくだつ知識
お食事から病気、成長、教育まで
- 0〜6ヶ月
- 食べる
離乳食を食べてくれない
相談
離乳食を始めて1か月近く経ちますが、全然食べてくれないので、ほとほと嫌になりました。
スプーンで一口食べて飲み込むこともあるのですが、ほとんどが口からそのまま「ダーーッ」と出してしまいます。
重湯から始めて、パン、野菜、果物なども試しましたが全然ダメ。
まだおかゆなら一口飲み込めることもあります。
時間を変えたり、ミルクの量を減らしたりしましたが、全然変わりません。
栄養や水分不足が心配なのでミルクの量を減らすのはやめました。
ミルク180~200mlくらいを6回飲んでいます。
大人が食べているのを見て興味深そうにはしているのですが。
体重は生まれた時は 2800gで、今は7500g です。健診では「順調に育っているね」と言われています。
回答
A1
体の準備はできている?離乳食開始のポイントは姿勢
お子さんは6か月とのこと。運動発達や身体の成長はどうでしょうか?
もしかしたら、身体の準備がまだ整ってないのかもしれませんね。
お子さんの様子を観察し、今がどの様な段階なのか振り返ってみましょう。
食事は楽しく美味しいものだという気付きを赤ちゃんが得られるような進め方を探せるとよいですね。
赤ちゃんの離乳食開始の合図としては、周りで食事している人をみてよだれを垂らしたり、口をもぐもぐする仕草をして食べたそうにしていることと昔は言いました。
それに加えて、座位姿勢の獲得が出来ているかが、ポイントとなります。
食べることに集中するためには、姿勢の安定が鍵になります。自分で座り体を支えられる力がついてくると手先の発達が進み、食事も手づかみ食べに移行しやすくなります。
体と机や椅子の間に隙間が少なく体がしっかり支えられているかを確認してくださいね。
さらに、食事には、触覚や味覚、嗅覚という感覚器も関与しています。
触覚としては、指やおもちゃを舐めて口の中に入れるかが大事です。
お口の中に手やおもちゃを入れることで口腔を内側から刺激し、食べ物が入った時によく動く口になります。
また、お母さんと赤ちゃんが向き合って、「ぷ~」と口で吹く顔を見せたり、にらめっこのようにいろいろな表情をして遊ぶのも、お子さんの口の動きをよくしてくれるので、おすすめします。
あまり食事を食べたがらない時には、食事の固さも粒のないものから始めてみると受け入れてくれることがあります。
また、感覚器は強い刺激に慣れやすいという特性があるため、食事の形態や味を大人と同じものに近づける時には注意するとよいでしょう。
味の濃いものはカロリーが高くたくさん食べられないため薄味から始めること。
出汁を使いうま味を足すと薄味でも満足度が高いといわれています。
(回答:中原 規代)
A2
うまくいかなくて当たり前
その子のペースに合わせて、ゆっくりゆっくり
離乳食始めて1か月経つのに、うまく食べてくれずにご心配なのですね。
おっぱいやミルクを飲むのは、誰かに教えてもらったり練習したりしなくても、どんな赤ちゃんでも自然にできるものです。
でも、食べ物を噛んで食べるということは、ある程度の練習が必要です。
初めてのことですから、うまくいかなくて当たり前です。
どんな赤ちゃんでも少しずつ上手になっていき、食べられるようになります。
離乳食の初期の目標は、液体以外のものを、唇を閉じてゴックンと飲み込むことです。
赤ちゃんの口は、おっぱいを飲むのに最適な形と最適な動きができるようになっています。
そこにおっぱい以外のものが入ってきても、初めはおっぱいを飲む時と同じ動きをしてしまうので、入ってきたものはみんな口の外に出てしまうのです。
離乳食をあげても、ほとんど口からダーーーーーっと出してしまうのはこのためです。
また、口の中や口の周辺は体の中で一番敏感なところです。
慣れた味や感触や臭いや温度以外のものが口に入ってきたら、違和感があるのは当たり前。
おかゆも、パンも、おいもも、みんな赤ちゃんにとっては初めてのもの。
嫌な顔をして泣き出す赤ちゃんもいますね。
お子さんも敏感な赤ちゃんで、初めてのものが口に入ってきて、びっくり!その感触に戸惑い、どう口を動かしてよいかわからず、泣いてしまうのかもしれませんね。
指をしゃぶったり、いろんなものを口に入れて舐めたりすることは、お口の周りの敏感さを軽減する作用があります。また、お母さんの手で赤ちゃんの唇やその周囲をやさしく触ってあげるのもよいと思います。普段の遊びの中で楽しんでやってみてください。
初めに与えるものは、ポタージュくらいのドロッとした感じのものが適しています。
粒がなく滑らかな舌触りになっているほうが受け入れやすいことが多いです。
大人でも、今まで見たことも聞いたこともないものを食べるのには、勇気がいります。
赤ちゃんも同じです。勇気百倍の子もいれば、ちょっぴりの慎重派の子もいます。その子のペースに合わせて、ゆっくりゆっくり進めればよいと思います。
そして、離乳食は赤ちゃんにとっては人生最初のチャレンジ。
お母さんの笑顔と暖かい励まし不可欠です。
「食べない(>_<)」と言って悲しそうな顔や困った顔をしないで、「美味しいね、食べるって楽しいね」の気持ちを、お子さんと分かち合うことを大事にしてください。
(回答:中澤 恵子)
赤ちゃんの気持ち
ママがお口の中に入れてくれるもの、なんだか口の中で
ベチャベチャグニュグニュして気持ち悪いのなんだろう??
ミルクと比べるとなんだかも違うし、匂いも違うもの。
ミルクはサラサラしていて、すごく飲みこみやすいし、
ママに抱っこで飲ませてもらうと、とっても気持ちいいよ。